- 信頼性の高い人工網膜デバイスを実現するサブミクロンレベルのダイボンディング精度
- FINEPLACER® lambda 2の安定した再現性が、開発期間の短縮をサポート
- 次世代の医療機器開発にも柔軟に対応できる、拡張性の高いプラットフォーム
世界的な日本の眼科医療機器メーカーである株式会社ニデックは、視覚障害を持つ方々のQOL(生活の質)向上のため、先進的な人工視覚システムの開発に取り組んでいます。その試作開発の過程において、チームは一つの大きな壁に直面しました。従来のデバイス組立(ボンディング)手法では、デバイスの安定した性能に不可欠な「サブミクロン単位の精度と再現性」を、確実かつ継続的に達成することが難しかったのです。
この課題を解決するため、ニデック社はファインテックの高精度ダイボンダー「FINEPLACER® lambda 2」を採用しました。このシステムの導入により、安定した高品質アセンブリが可能となり、臨床応用に向けた開発ステップを大きく短縮する一助となっています。また、「FINEPLACER® lambda 2」のモジュール設計コンセプトは、初期の研究開発フェーズを支えるだけでなく、将来に向けて進化し続けるプラットフォームを提供します。
「FINEPLACER®lambda 2はモジュール設計による拡張性が高く、新しい材料やプロセスにも柔軟に対応できます 。次世代の医療機器開発においても、長く使い続けられるプラットフォームだと確信しています 。」
課題:サブミクロン単位の精度と、揺るぎない信頼性
そして極めて微細な電気信号を処理する能力が求められます。そのため、
わずか数十マイクロメートルのピッチで配置された多数の微小電極やICを
接合する必要がありました。そこでは±1µm以下の精度が不可欠であり、
いかなる欠陥も許されない繊細な作業が要求されます。
ニデック社の開発チームは、核心的な3つの課題に向き合っていました。
- 再現性: オペレーターの熟練度に依存せず、ボンディング精度を常に高いレベルで再現できること
- 高歩留まり:初期プロトタイプは 希少であるため、たとえ複雑で微細な構造を持つ場合であっても、高い歩留まりを維持すること
- 将来への備え: 研究開発の進展に伴い新しい接合プロセスが必要となる場合でも、柔軟に対応できるプラットフォームであること
ソリューション:拡張性の高いR&Dプラットフォーム
要件の厳しい用途におけるファインテックの実績を評価し、ニデック社は研究開発に最適化された「FINEPLACER® lambda 2」と各種オプションモジュールの導入を決定しました。これにより、現在の緻密なマイクロアセンブリの要件を満たしながら、将来の技術革新にも柔軟に応えられる環境が整いました。
FINEPLACER® lambda 2の主な特長:
- 複雑な電極アレイやフリップチップ実装において、0.5µm以下の高精度で確実な位置合わせをサポートします。
- 高度なプロセス制御: オプションモジュールにより、様々な接合プロセスに応じた温度、荷重、雰囲気の精密なチューニングを可能にします。
- 柔軟なハードウェアとソフトウェア: 新しい材料やボンディング手法にも適応し、試作段階特有の制約を軽減します。
成果:開発期間の短縮と信頼性の向上
ファインテックのダイボンダー導入により、以下のような明確なメリットが得られています。
- 開発サイクルの短縮: 不安定だったアセンブリ工程を、再現性の高い高精度ボンディングに置き換えることで、開発期間の短縮に貢献。
- 接続品質と長期信頼性の向上: 埋め込み型医療機器に求められる厳格な要求事項をクリア。
- 将来を見据えた技術基盤: 開発の進展に合わせて、新材料や新しい接合技術を迅速に取り入れられる体制を構築。
人工視覚システムは、視覚の回復という大きな目標に向けた大きな一歩です。ファインテックは、最も要求の厳しい医療機器の要件を満たすことが可能な超高精度ダイボンディング技術と拡張性の高いR&Dプラットフォームを通じて、ニデック社のこの素晴らしい取り組みをこれからも支援してまいります。